明瞭度とコントラストの違いをLightroom(ライトルーム)で徹底検証してみた

明瞭度とコントラスト

RAW現像を始めると、まず最初に疑問に思うポイントの1つが「明瞭度」という概念だと思います。

今でこそ「明瞭度」はRAW現像時に必ずいじるパラメーターですが、最初はこれをプラスにするとどうなるか、マイナスにするとどうなるのかが全く分かりませんでした。しかもそれに加えて「コントラスト」という似たようなパラメーターがあるので、RAW現像初心者は更に混乱してしまいます。

今回は、「明瞭度」を「コントラスト」と比較しながら理解するための実験的内容でお送りしたいと思います。

コンテンツ
  1. [はじめに] 実験で使用する画像の紹介
  2. 明瞭度とコントラストをともに+100に設定してみた
  3. 明瞭度とコントラストをともに-100に設定してみた
  4. [まとめ] RAW現像、やりたくなってきた??

1. [はじめに] 実験で使用する画像の紹介

この実験では、東京丸の内のビル群の写真を使っていこうと思います。上がJPEG撮って出しの写真です。これに明瞭度やコントラストを足し引きしていきながら、画像がどのように変化するのかを観察していきます。

明瞭度の実験

もう1つが、この実験用に作成した虹を模したパターン画像です。色と色が接する部分がどのように変化するか(しないか)が分かりやすいと思い、わざわざ作ってみたものです。

2. 明瞭度とコントラストをともに+100に設定してみた

それでは実際に、明瞭度とコントラストをそれぞれ+100に設定し、出来上がった写真の違いを観察していきましょう。左側が明瞭度だけを+100に設定したもの、右側がコントラストだけを+100に設定した写真です。

まず、右側のコントラスト+100の写真の変化が顕著であることがわかります。手前の木のシャドー部分はほとんど黒く潰れてしまっていますね。暗い部分がより暗く映っています。また、明瞭度+100の写真比べて空の青さが強調されているのが印象的です。

次に、左側の明瞭度+100の写真を観察すると、写真全体の陰影はコントラストを+100にした写真ほどは変化していません。また、空の青さもあまり強調されていません。ただし1つ1つの色が非常にクッキリ表れていて、メリハリのある写真に仕上がっているように見えます。

こうしてみると、明瞭度とコントラストの違いは一目瞭然です。

明瞭度は色の境目に効果が表れているのがお分かりになりますでしょうか。例えば白い縦の線の脇には黒い影ができていて、白が強調されています。反対に暗い縦の線の脇には白い影ができあがっていて、黒が強調されています。

一方でコントラストでは色の境目には影響がなく、画像全体に効果がかかっているのが分かります。

3. 明瞭度とコントラストをともに-100に設定してみた

明瞭度を-100にした左の写真は、かなりふんわりとした仕上がりになっています。明瞭度は色と色の境界に効果が出ることを先ほど確認しましたが、明瞭度をマイナスに設定するということは、色と色の境目がボヤけるということです。なので、こんなふんわりとしたイメージに仕上がっているということです。

一方でコントラスト-100の写真は、写真全体の明暗差を少なくしていることが分かります。先ほどのコントラスト+100の写真では手前の木が黒つぶれ寸前でしたが、コントラスト-100の写真ではそれらの木もしっかり他の被写体と同じような露出で映っています。

こうすると、やはり明瞭度の効果がはっかりと見て取れます。

白い縦の線の脇には白い影ができていて、白がボヤけています。また反対に暗い縦の線の脇には黒い影ができあがっていて、黒もぼやけています。つまり、色の境界戦が曖昧になっているわけです。これがふんわり効果の正体です。

そしてやはり、コントラストは色の境目ではなく、色そのものに効果が表れていることが確認できます。

4. [まとめ] RAW現像、やりたくなってきた??

明瞭度とコントラスト

明瞭度とコントラストの使い分けは、写真をイメージ通りに仕上げるためには非常に重要なポイントです。この記事がどなたかの理解の一助となるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

ぜひ皆さんも実際にLihgtroomを操作しながら、その違いを体験してみてください。私もまだまだ勉強中ではありますが、今後も役立ちそうな情報をどんどん発信していこうと思います!