簡単5ステップ!曇ってしまった凡庸な夕焼け空をLightroom(ライトルーム)で鮮やかにRAW現像する方法!

夕陽レタッチ Before & After

夕焼け空を撮りに行ったとしても、いつも綺麗に晴れてくれいているとは限りませんよね。

太陽の所だけでも雲が避けてくれれば良いのにと思うこともたくさんありますが、実際は分厚い雲が空全体を覆ってしまうこともしばしば。

というわけで、今回は曇りの夕焼け空を劇的に鮮やかにする方法を、写真初心者ができるだけ詳しくお伝えします!

コンテンツ
  1. [はじめに]スタートとゴールの確認
  2. 曇ってしまった夕焼け空を鮮やかに仕上げるRAW現像の4つの手順
    1. 何はともあれ、レンズ補正と構図の調整
    2. 基本補正でプロファイルの適用
    3. 基本補正で明るさの調整
    4. 基本補正で外観の調整
    5. HSL/カラーで特定の色の補正
  3. [まとめ]RAW現像、やりたくなってきた?

1. [はじめに]スタートとゴールの確認

まず、スタートの確認から。

この写真は、昨年の12月にロサンゼルスへ旅行に行き、ユニバーサルスタジオハリウッドを訪ねた時に撮影したものです。ハリーポッターの世界が再現されているホグズミード村ですね。

空全体がどんよりしたグレーで、手前にある建物は逆光のためかほとんど輪郭しか映っていません。

RAW現像前

ISO:400 F値:5.6 SS: 1/125秒 焦点距離: 55mm

今回はこの写真を、以下のようにRAW現像していきたいと思います。

空はより鮮やかに、そして手前の建物もしっかり明るく映っています。石造りの建物のゴツゴツした感じが伝わってくるのも、私がこの写真を気に入っている理由の1つです。

ユニバーサルスタジオハリウッドの夕陽

2. 曇ってしまった夕焼け空を鮮やかに仕上げるRAW現像の5つの手順

スタートとゴールを確認したところで、さっそくRAW現像をはじめていきます。今回もいつも通り、Adobe社のLightroomを使っていきますが、RAW現像ソフトであればLightroomじゃなくても同じような手順で進めていけると思います。

1. 何はともあれ、レンズ補正と構図の調整

RAW現像の最初のステップは、なにはともあれレンズ補正と構図の調整ですね。レンズ補正と構図の調整についての詳細な説明は別の記事に譲ろうと思います。ちなみに今回の現像では、構図の調整は割愛して(構図は撮影した時のままでOKとして)進めていきます。

  • レンズ補正についてはこちらから
レンズプロファイル適用(周辺減光が減少)

RAW現像が面倒でもLightroomのレンズ補正適用で最低限の現像をする方法!

2019-01-07
  • 構図の調整についてはこちらから

超簡単!Lightroom(ライトルーム)の切り抜きツールで構図を調整する方法!

2019-02-19

2. 基本補正でプロファイルの適用

さて、ここからが本格的なRAW現像作業です。まず、基本補正のプロファイルをデフォルトの「Adobeカラー」から「Adobe風景」に変更します。

実際、これだけでずいぶんと写真の印象は変わります。左側が基本補正のプロファイル変更前、右側はプロファイルを「Adobe風景」に設定したものです。全体的に少し明るくなり、夕焼けのオレンジ色も鮮やかになりました。

RAW現像前プロファイル適用

今回は「Adobe風景」のプロファイルがしっくりはまったのでここまま適用します。イメージと違う場合は他の物を試すか、デフォルトの「Adobeカラー」のまま後続の作業を進めます。

3.基本補正で明るさの調整

次に、写真全体の明るさをイメージに近づけていきます。

  • 露光量をプラスに(+0.6に設定)
  • ハイライトをマイナスに(-60に設定)
  • シャドウをプラスに(+50に設定)
  • 白レベルをマイナスに(-10に設定)
  • 黒レベルをマイナスに(-10に設定)明るさの補正

ちなみに「白レベル」とは、写真の中でも最も明るいエリアで、白飛び寸前の部分です。ここをマイナスに設定し、写真の明るすぎる部分を丁度いい具合に補正します。

そして「黒レベル」は写真の最も暗い部分で、黒つぶれ寸前の部分です。シャドウをプラスにしたので黒レベルもプラスで良いじゃないかと思う場合もあるのですが、私は黒レベルをマイナスにすると写真全体が引き締まる印象になるため、黒レベルはマイナスにする場合が多いです。

明るさ補正後

上が明るさを補正した後の写真です。

手前の建物がしっかり明るく映っています。写真全体を明るくしたのに空の部分がまぶしくなっていないのは、ハイライトと白レベルをマイナス方向に補正したおかげです。既にかなりイメージに近づいてきました。

4.基本補正で外観の調整

次に、基本補正エリアの外観エリアをいじっていきます。

  • 明瞭度をプラスに(+30に設定)
  • かすみの除去をプラスに(+30に設定)
  • 自然な彩度をプラスに(+20に設定)
  • 彩度をプラスに(+10に設定)
外観の補正

「明瞭度」をプラス方向に補正させることで、色の輪郭をはっきりとさせます。今回は手前の石造りの建物のゴツゴツした雰囲気を出したかったためプラスに補正しましたが、ふんわりとした雰囲気にしたい場合にはマイナス方向に補正するのもありだと思います。

「かすみの除去」は優秀な機能で、風景の中のかすんだ部分を鮮やかに補正してくれます。ただし、やりすぎはデジタルっぽさが目立ってしまうので要注意です。

そして、「自然な彩度」と「彩度」をプラスに補正することで、色を強く表現します。こちらもふんわりとした雰囲気にしたい場合には、マイナス方向に補正するのもありだと思います。

ちなみに「自然な彩度」と「彩度」の違いは、ツマミを調整した時に調整される色域の広さです。

「彩度」は全ての色を対象に調整し、「自然な彩度」は既に鮮やかな部分以外の色を調整します。この解説は、マサ・オニタカさんが運営されているサイトのこの記事がたいへん参考になります。

外観補正後

それでは、ここまでの成果を確認します。

「明瞭度」のおかげで、全体的に色の境目にメリハリがついています。また「かすみの除去」を行ったおかげで、曇り空のグレーが改善されて鮮やかになっています。そして「自然な彩度」と「彩度」をプラスにしたため、色が鮮明に表現されていますね。

5.HSL/カラーで特定の色の補正

ここが今回ご紹介する最後の工程です。もうかなりイメージに近くなっては来ているのですが、せっかくなのでもっと夕陽のオレンジ色を強く鮮やかに見せたいと思います。そこで、「HSL/カラー」エリアを使ってオレンジとイエローを補正します。

  • 彩度をプラスに(オレンジは+45、イエローは+30に設定)
  • 輝度をマイナスに(オレンジは-35、イエローは-25に設定)
HSL

彩度をプラスにすることで、その特定の色だけを鮮やかにすることができます。

輝度をマイナスにするとその特定の色の明るさが抑えられるので、色がクッキリと出てくれます。(逆に輝度をプラスにすると、その色が明るくなって白に近づきます。)

3. [まとめ]RAW現像、やりたくなってきた?

ここで、今回のすべての行程の説明を終わります。最終成果は冒頭にお見せしておりますが、改めてRAW現像前とRAW現像後を並べて比較してみましょう。

やはり違いは一目瞭然ですね。全体的に明るく、そして鮮やかに仕上がりました!

RAW現像前ユニバーサルスタジオハリウッドの夕陽

今回はかなり長い記事になってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました!それでは、今回はここまで。次回もどうぞよろしくお願いいたします!