Lightroom(ライトルーム)で夜景をもっと鮮やかに・印象的にRAW現像する方法!

感動するような夜景に巡り合えると、つい写真におさめたくなってしまいますよね。でも、カメラで撮った夜景を見てみると「あれ、実際のと違う…」と思うこともしばしばだと思います。そんな時、Lightroomで簡単に夜景をもっと鮮やかに・印象的に仕上げるRAW現像初心者でもできる簡単な方法をご紹介します!

JPEG撮って出しの夜景 vs RAW現像した夜景

最初に、今回のスタートとゴールの確認です。まずはスタート(JPEG撮って出し)をご覧いただきます!材料はロサンゼルスに旅行に行った際に取ったグリフィス天文台からみるロサンゼルス市街の夜景です。

次に、ゴール(RAW現像を施した夜景の写真)をご覧ください。

RAW現像後の夜景

いかがでしょうか?RAW現像後の方が明らかに鮮やかかつ印象的な仕上がりになっていると思います。目につく主な変化は以下の通りではないでしょうか。

  • 左側の建物がRAW現像後はかなり明るく見える
  • 夜景そのものと地平線付近の空が明るく鮮やかになっている
  • ただし、写真上部の空の暗さはそのまま維持されている

せっかくなので、Before & Afterを同時に配置して比べてみます。左側がBeforeのJPEG撮って出し、右側がAfterのRAW現像後です。中央のスライドを動かしながら、違いを確認してみてください。

JPEG撮って出し夜景RAW現像後の夜景

夜景をもっと鮮やか・印象的にするためのRAW現像の手順(基礎編)

基礎編の夜景の現像は、実は簡単です!まずは何はともあれのレンズ補正を適用し、構図を調整するために「切り抜きツール」や「変形」ツールを使います。その後は、Lightroomの「基本補正タブ」内の操作でほとんどが終わってしまいます。それでは、実際に手順のご紹介です。

1. 何はともあれのレンズ補正

RAW現像をする際は、必ずレンズ補正を適用し、写真の歪み・周辺減光などを解消します。ほんの数秒で終わる作業なので、怠けないようにしましょう!レンズ補正の詳細は以下の関連記事からご確認ください。

レンズプロファイル適用(周辺減光が減少)

RAW現像が面倒でもLightroomのレンズ補正適用で最低限の現像をする方法!

2019-01-07

2. 構図の調整

構図の調整には、主に2つの機能を使います。

  • 切抜ツール:写真の傾きを補正したり、写真隅の不要なものを切り抜いたりすることができます。
  • 変形ツール:レンズ補正で補正しきれなかった被写体の歪みを調整するツールです。特に都市風景を撮影した際には有効なツールです。

切抜ツールについてはこちらの関連記事をご参照ください!

超簡単!Lightroom(ライトルーム)の切り抜きツールで構図を調整する方法!

2019-02-19

3. 階調の調整(ハイライト・シャドー・コントラスト・露光量)

ここからが本格的なRAW現像作業です。まず、基本補正エリアで写真全体の明るさを調整します。写真にもよりますが、おおむね以下の通り設定すると良いと思います。

  1. ハイライトを下げる
  2. シャドーを上げる
  3. コントラストを上げる
  4. 露光量を上げる

まず、ハイライトを下げてシャドーを上げることにより、写真の明るすぎるところ・暗すぎるところの濃淡を緩和してあげます。その後にコントラストを上げることで、写真の明暗がはっきりしたメリハリのある夜景にすることができます。最後の露光量を調整し、写真全体をお好みの明るさにすると良いでしょう。

基本補正の方法①

先にハイライト・シャドウを調整し、その後にコントラスト・露光量を調整すると良いと思います。

4. 階調の調整(白レベル・黒レベル)

まず、白レベル・黒レベルとはなんぞやというところからご説明します。厳密な定義は異なるかもしれませんが、まず初心者は以下のような理解で十分だと思います。

  • 白レベル:「ハイライト」で調整できる領域よりも更に明るい、白飛び寸前の明るさの部分
  • 黒レベル:「シャドウ」で調整できる領域よりも更に暗い、黒つぶれ寸前の暗さの部分

白レベルと黒レベルは、思いっきり左右に振りながら丁度よい場所を探すのがいいと思います。ただ、黒レベルについては気持ちマイナス側にすると良い結果が出ることが多いと思います。黒レベルをマイナスにして写真内で最も暗い部分を強調することで、写真が引き締まって見える効果があるためです。

基本補正の方法②

今回は白レベルを大きくプラス側、黒レベルは少しマイナス側に設定しました

一度ここで立ち止まって、ここまでの作業の結果を確認してみます。左側がBeforeのJPEG撮って出し、右側がこれまでの作業の成果です。夜景全体が華やかになり、ずいぶん見栄えが改善しましたね!

JPEG撮って出し夜景階調補正まで夜景

4. 外観の調整

最後に、明瞭度などをはじめとして外観の調整を行います。使用するのは「明瞭度」・「かすみの除去」・「彩度」の3つの補正ツールです。

  • 明瞭度:被写体の輪郭の強さを調整するツールです。夜景の光源をぼんやり見せたいときにはマイナスに、くっきり見せたいときにはプラスに補正します。一般的にはマイナスにすることが多いそうですが、私はクッキリした夜景が好きなのでプラスにすることが多いです。今回もプラスに補正します。
  • 彩度:色の鮮やかさを調整するツールです。夜景の色を強調するため、ほんの少しプラス側に補正します。
基本補正の方法③

明瞭度をプラス30に、彩度をプラス10に設定

これで基礎編の最後の行程が完了しました。階調補正まで実施したものと、外観の調整まで実施したものを比較してみましょう。微妙な変化ですが、より鮮やかに仕上がりました。

階調補正まで夜景RAW現像後の夜景

夜景のRAW現像は思ったよりも簡単

以上までで、夜景RAW現像の基礎編は終了です。ここからもっと極めていこうと思うと奥が深いのだろうとは思いますが、これだけの操作でここまで写真の見栄えを改善できることが分かっただけで基礎編では十分なんじゃないかと思います。

今後もまた新しい知識・技術を手に入れたら、適宜ご紹介できればと思います!